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なかいち通信

ハリとお灸の話

㉛ 介護保険とともに

当院では介護事業を運営しています。
介護計画(ケアプラン)を作る事業と訪問介護です。

介護保険制度は2000年に始まりました。
この年を境に、介護を取り巻く状況は大きく変わりました。

それまでは、中流階級以上の世帯では、家族で介護を行っていました。
それも、主に嫁や娘が、その役割を担っていました。

一方、独居の高齢者や貧困世帯には、
国や市町村が税金で介護をおこなっていました。
ただし、施設への入居などでは、利用者に選択権はありませんでした。

ところが、核家族化が進み、女性の社会進出や少子高齢化が増えてくると、
家族だけでは、介護を支えきれなくなってきます。その結果、高齢者と家族を
社会全体で支える仕組みとして、介護保険制度が誕生しました。

介護保険の財源は、40歳以上が納める介護保険料と税金で折半し、
利用者は、希望する介護サービスを選べるようになりました。

さらに今では、ケアマネジャーや訪問ヘルパー、医師や訪問看護師など
現場の専門職の支えにより、たとえひとり暮らしでも、住み慣れた自宅で
最後まで暮らせ、希望すれば看取りまでしてもらえます。