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なかいち通信

ハリとお灸の話

⑮ 針供養

 

治療に使ったハリは毎年、針供養に出します。


場所は、京都嵐山にある法輪寺。
1300年前の713年に建立された名刹です。

 

2月8日が針供養の日です。


受付で申し込むと拝殿の中に案内されます。
祭壇に分厚いコンニャクが用意されており、法要が始まると
ハリに見立てた長い金串をそれに刺し、お参りします。
このようにして1年間使ったハリにお礼をし、気持ちを新たにしています。

 

この日は境内で無料の甘酒が振る舞われます。
高台にある法輪寺には舞台があり、渡月橋や桂川が一望できます。
甘酒を飲みながら、その景色を堪能するのも針供養の時の楽しみの一つです。

 

法輪寺は山の中腹にあるため、長い石段を登って行かなければなりません。
観光客で溢れる渡月橋界隈とは違って、そこには静寂があります。
嵐山のまた違った魅力に出合えます。

 

なお、針供養は12月8日にも行われます。